看護師の職場には、病院、クリニック、診療所、介護施設、訪問看護など様々な種類があります。
どの職場が自分に合っているかは、個人のスキルや希望する働き方、ライフスタイルによって異なりますが、以下に転職で人気の代表的な職場を挙げてみます。
病院は看護師の雇用数が多く、専門的な医療技術を身につけられる点が魅力的です。
ただし、人員不足や過重労働が問題になることがあるため、勤務時間や職場の人間関係によってはストレスがたまる場合があります。
看護師のうち72.2%(※1)が就業している職場です。
(※1 参考:『令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 』厚生労働省)
病院に比べ、比較的落ち着いた雰囲気で働けるという特徴があります。
また、疾患の深い診察や、患者とのコミュニケーションが求められるため、看護師の知識やスキルを磨くことができます。
日勤のみで働きたい看護師に人気の転職先です。
介護施設では、高齢者や障がい者などの日常生活援助を行うことが主な仕事です。
病院やクリニックに比べ、落ち着いた雰囲気で働ける点や、地域に根ざした働き方ができる点が魅力的です。
医療・福祉分野の就業者数は、約20年間で410万人増加(※2)すると予測されており、看護師も求められています。
訪問看護は、自宅で療養している患者さんに対して、看護技術や医療的援助を行う仕事です。
自分でスケジュールを管理できる点や、患者さんとの関係を築くことができる点が魅力的です。
訪問看護ステーションの有効求人倍率は3.22倍(※3)と施設種別で最高です。
以上のように、転職におけるそれぞれの職場には特色があります。
転職する際には、自分のスキルや希望する働き方にあった職場を探してみることが大切です。
看護師が転職する際におすすめの職種や職場は、人それぞれの希望やスキル、経験によって異なりますが、以下に病院、クリニック以外でおすすめの職種を挙げてみます。
在宅看護師は、患者さんが自宅で過ごすことができるように、病状の管理や医療処置を行う看護師です。
在宅看護師は、病院やクリニックなどに比べ、より患者さんと深く向き合えることが魅力的です。
また、患者さんとの信頼関係を築きやすいため、やりがいを感じることができます。
企業内看護師は、企業内で健康管理や予防医療を行う看護師です。
企業内保健室での診療や健康相談、健康講座などを担当することが多く、コミュニケーション能力が求められます。
企業内看護師は、病院やクリニックなどと比較して、勤務時間が固定されていたり、オンコールがない場合が多いため、ライフワークバランスを重視する看護師にはおすすめです。
地域包括ケアシステムの事業所では、地域の患者さんや高齢者のケアに従事する看護師が活躍しています。
患者さんや高齢者の自宅や施設を訪問し、健康管理や医療処置、介護などを行います。
地域包括ケアシステムの事業所は、医療と介護の連携が求められるため、幅広いスキルを身につけることができます。
また、地域の人たちと深く関わり、貢献度が高い職場といえます。
以上のように、在宅看護師や企業内保健師、地域包括ケアシステムの事業所など、様々な職種や職場があります。
自分のスキルや希望に合った職場を選ぶことが大切です。
また、転職先を選ぶ際には、以下のような点にも注意することが大切です。
自分が希望する条件や待遇を明確にし、それに合った求人情報を選ぶことが大切です。
例えば、勤務時間や休日、給与や福利厚生、勤務地などです。
転職先の職場の雰囲気を事前に確認することも重要です。
職場見学や面接時に職場の雰囲気を感じることができます。
自分が今後スキルアップしていきたい分野や資格取得のための支援があるかどうかを確認することも大切です。
自分の経験や持っている資格を活かせる職場を選ぶことで、よりやりがいのある仕事をすることができます。
将来的には管理職や教育者として働きたいという人は、そうしたキャリアアップの可能性のある職場を選ぶことが大切です。
以上のように、自分が希望する条件や待遇、職場の雰囲気、スキルアップの機会、経験や資格の活用、将来のキャリアアップなどを考慮し、自分に合った転職先を選ぶようにしましょう。