看護師の再就職時の面接で失敗しないために、最低限、守らなければならないことを3つのポイントに絞って解説しました。
それは①服装(身だしなみ)、②マナー、③志望動機(自己PR、退職理由)です。
逆に言えば、以下の3つのポイントを意識し、守っていれば大きなマイナスになることないでしょう。
面接の対策は身だしなみを整えることから始めます。
特別な指定がない限りはスーツを着ていくのが基本です。
ただし平日など勤務が終わってから行く場合は、必ずしもスーツである必要はありません。
先方も職場から直接来たことを察しているので、大きなマイナスの評価にはならないと考えられます。
それよりも着替えに手間取って遅刻してしまうことの方が問題です。
特に女性の看護師の場合は、控えめで清潔感のある服装であれば問題視されることはないでしょう。
なるべくフォーマルな服装を心がけつつ、会場に近づいたらジャケットを羽織るなどの工夫をすると良いです。
カジュアルにならないようにジャケット、かっちり目のシャツ、パンツもしくは膝丈のスカートを着用しましょう。
アクセサリーは目立ちにくいものを選び、化粧もナチュラルメイクにしておいた方が心証が良くなります。
体臭が気になる場合をのぞいて香水も控えめにしておくのが得策です。
看護師は多くの人と接する仕事であるため、マナーを守った振舞いを求められます。
面接を受けるときもマナーを意識して行動することを心がけてください。
特に部屋に入室するときの手順について把握しておくことが大事です。
いきなり入るのではなく、ノックをして返事を待ってから入室するようにしましょう。
入室してから歩いたり座ったりするときも、背筋を伸ばすなど立ち振る舞いに気を付けなければなりません。
質疑応答が始まると、最初に志望動機を尋ねられるのが一般的です。
どうしてその病院や施設で働きたいのかを明確に応えられるようにしておきましょう。
看護師は人手不足であるため、募集しているところがたくさんあります。
そのような中で、そこを選択した理由は非常に重視されるポイントだからです。
どの病院や施設にも該当するような理由だと、なぜ選ばれたのか分からずに曖昧な雰囲気のまま面接が進んでしまいます。
それどころか他にも受けていると勘繰られたり、熱意が足りないと解釈されたりしかねません。
逆に言うとそこにしか該当しない志望動機を述べられると、強い決心で応募してきたと感じてもらえます。
以前も看護師として働いていた場合は、退職した理由について詳しく質問されることが予想されます。
突然辞められてしまうと職場は混乱してしまうからです。
誰が聞いても納得するような正当な理由があれば正直に述べると良いですが、ネガティブな印象を与える理由の場合は注意が必要です。
看護師の仕事はハードな一面もあるため、前向きな姿勢で取り組むことが大切です。
そのためネガティブな印象を与えるのは避けなければなりません。
そこで重要になるのはネガティブな理由をポジティブに言い換えることです。
たとえば忙しいのが辛かった場合、そのまま伝えると熱心に働かないと懸念されます。
それに対して、一人ひとりの患者としっかり向き合う余裕を持てる病院で働きたかったと伝えれば心証を大きく損なうことはないでしょう。
このように看護師に求められる要素を考慮したうえで、しっかりと対策を立てることが求められます。
相手に与える印象は、話の内容はわずか7%で、残り93%は表情、声のトーン、口調などで決まります(メラビアンの法則)。
したがって、思ったように話せなくとも、面接官に良い印象を与えることができれば、内定を獲得できるチャンスはあるのです。